大分大学医学部呼吸器・感染症内科学講座

oita-resp.jp

入局者の声Voice

幅広さ、手技の楽しさに
魅せられて

K.I.

(イニシャル表記)

2022年卒

 大分大学卒、医師3年目です。
 現在は大分医療センターで勤務しております。学生時代はバドミントン部、軽音部に所属していました。

呼吸器内科を目指したきっかけは何ですか?

 私が呼吸器内科を目指したきっかけは、呼吸器疾患の幅広さや検査の手技が面白く、楽しいと感じたからです。学生時代から呼吸器内科に特別な興味があったわけではなかったのですが、初期研修医1年目の4月、初めてのローテーション先として呼吸器内科を選択しました。いざ研修がはじまると、呼吸器内科の疾患の幅広さに驚かされました。
 呼吸器疾患には感染症はもちろん、悪性腫瘍、アレルギー、間質性肺疾患など多彩な疾患があります。はじめはとっつきにくい部分もありましたが、治療法など少し勉強するとどれもとてもおもしろく、またすこし変な言い方になるかもしれませんが、これだけ病気がたくさんあれば、飽きることがなさそうだなと思いました。また呼吸器内科というと、個人的にかなり内科的な、手技が少ない科だと思っていたのですが、胸腔穿刺や胸腔ドレナージ、気管支鏡検査といった手技が意外とたくさんあるなと感じました。胸腔ドレナージは患者さんの命を救っている感が強くやりがいがあり、また気管支鏡検査はどうやったら狙いの病変にカメラが届くか考えるのが面白いです。呼吸器疾患の幅広さ、手技の楽しさに魅せられて呼吸器内科を目指すようになりました。

今後どのような医師になりたいですか?

 しっかりと身体所見をとって、患者さんと向き合える医師になりたいと思います。私はよく、検査結果や画像所見ばかり見てしまい、患者さんの症状や身体所見をおろそかにしてしまいがちになります。しかし上級医の先生ほどそのような身体所見をしっかりととっていて、患者さんの訴えに耳を傾けていることが多いと感じます。私のような若手は学ぶことが多くあり、ついカルテばかり見てしまいますが、どんな時でも患者さん本位の医療が提供できる医師に成長したいなと考えています。

学生・研修医の先生へ一言

 呼吸器疾患は基本的に、完治する病気が少ない科です。しかし、受け持った患者さんを最期まで責任をもって治療する、症状緩和に努めて少しでもご本人らしい生活を維持する、ということは、とてもやりがいがある仕事だと考えています。私のように、最初から呼吸器に興味がなくったって大丈夫。先生方と一緒に働ける日を楽しみにしています。

top